生物は危険の回避やエサを見つけるために、目、耳、鼻などの知覚器官を発達させていますが、これらの器官を持たない細菌はどのように周りの情報を入手しているのでしょうか?

細菌はこれら器官は持っていませんが、細胞の表面に化学・温度感覚受容体を持っている事が細菌の研究でわかってきました。

受容体はレセプターと呼ばれ、タンパク質で構成されており、先端は細胞から外に飛び出ています。

この特徴により細菌は有害物質を細胞内に取り込むことなく、対象物質と結合する事で情報を入手する事ができるのです。

このセンサーは物質毎に別々物のが用意されており、多い物では50種類以上のセンサーを備えています。

センサーによりその細菌にとって有害な物質を感知したり、エサとなる物質を感知すると細菌のべん毛に移動せよと命令を出して移動を開始します。

センサーが感知する刺激の方向や頻度によりスピードを方向が制御されて細菌は生存に適した場所へ移動する事ができるのです。

実はこのセンサーは、細菌から取り出しても動作する事がわかり、別の細菌に取り付けるとしっかりと作動する事がわかってきました。

現在のこの分野は研究途上で、どのセンサーがどの物質に反応するかはまだわかっておりませんが、この仕組みを応用する事で特殊の汚染物質の処理など様々な用途に使われることが期待されています。