プロバイオティクス

にゅうさん子にゅうさん子

プロバイオティクスってなあに?

プロバイオティクスとは

にゅうさん子にゅうさん子

なんでこの名前が付いたの?

博士博士

英語で生物のことを(biotics)バイオティクスと呼ぶんだけど覚えておくと良いかもね。

もともとアンチバイオティクスという言葉があり抗生物質のことを英語でそう呼ぶんだ。

アンチとは反対すると言う意味があるから生物に立ち向かうという意味があるね。

つまり、アンチバイオティクスは殺菌する事で健康を守るという考え方だね。

対して、プロバイオティクスとは有益な菌を摂取するため前向きなプロという言葉がつくんだ。

にゅうさん子にゅうさん子

アンチが殺菌、プロが利用ってことね

博士博士

そう、旧来の細菌へのアプローチは抗生物質などアンチバイオティクスと呼ばれる排除する思想が主流だったんだけど、現在では細菌を前向きに利用するプロバイオティクスと言う考え方が主流なんだね。

プロバイオティクスは、アンチバイオティクス(抗生物質)の対義語で共生を意味するプロバイオシスを語源としてるんだよ。

また、プレバイオティクスという言葉があるんだけど、これは腸内で善玉菌を増やす物質を意味するんだよ。

にゅうさん子にゅうさん子

でも微生物が口から入っても胃で溶かされ死んじゃうんじゃない?

生きていなくても健康に良い影響を与えると考えられてるんだ。

プロバイオティクス菌体のもっている物質の中には我々のからだに良い作用をするものが含まれていて、たとえ菌が死んでもこれらが作用するんだ。

博士博士

あとね、胃の中に入っても死なない強い菌もあるんだよ。

にゅうさん子にゅうさん子

溶けないで腸まで届くってこと?

博士博士

そう、例えば有胞子乳酸菌は厳しい環境は胞子の中で守られ腸に届くと活動するものや、植物性乳酸菌のように厳しい栄養価の少ない環境に存在するものは胃の中の厳しい環境にも負けず腸まで生きて届くんだ。

にゅうさん子にゅうさん子

それらの菌が生きて腸まで届くとどうなるの?

博士博士

プロバイオティクス菌が腸に到達すると、代謝物として乳酸などの有機酸を産生し、その有機酸は腸内を酸性に保つことから酸性の環境が苦手な病原菌の増殖を防いだり、病原体から身体を守る免疫システムを活性化させるんだ。

にゅうさん子にゅうさん子

どんな菌がプロバイオティクスに該当するのかな?

博士博士

下記の条件を満たす腸内細菌はプロバイオティクスとされるんだよ。

プロバイオティクスの条件

  • 安全性が保証されている
  • もともと宿主の腸内フローラの一員である
  • 胃液、胆汁などに耐えて生きたまま腸に到達できる
  • 下部消化管で増殖可能である
  • 宿主に対して明らかな有用効果を発揮できる
  • 食品などの形態で有効な菌数が維持できる
  • 安価かつ容易に取り扱える

このプロバイオティクスに期待できる効果としては、便秘や下痢などの解消、乳糖不耐症の低減、免疫機能の向上、アレルギーの抑制、がんなどの腫瘍の抑制などがあるんだ。

具体的には、ビフィズス菌・乳酸菌、プロピオン酸菌発酵由来の成分が関与成分を含む食品がこれにあたるんだ。

プレバイオティクス

にゅうさん子にゅうさん子

さっきの、プレバイオティクスはどんなものなの?

博士博士

プレバイオティクスは大腸内の善玉菌の増殖させる成分を指し、難消化性でとちゅうで分解吸収されずに大腸まで届き善玉菌のエサになる成分を指すんだよ。

プレバイオティクスの条件

  • 消化管で分解、吸収されない。
  • 大腸に共生する善玉菌の増殖を促進し、代謝を活性化する。
  • 大腸の腸内細菌叢を健康的な構成に保つ。
  • 宿主の健康に有益な全身的な効果を与える。

難消化性の成分は、オリゴ糖類や乳清発酵物、食物繊維などがこれにあたるよ。

プレバイオティクスの機能は、プロバイオティクスに準ずるもので、便通改善、抗脂血作用、インスリン抵抗性の改善、ミネラル吸収促進作用、尿中窒素低減作用、大腸がん・炎症性腸疾患の予防・改善、アレルギー抑制作用、腸管免疫の増強などにがあるよ。

難消化性糖質であることから低カロリーで大腸での腸内細菌叢の変化に影響を与えるんだ。

にゅうさん子にゅうさん子

腸まで届いてプロバイオティクス菌を増やす成分ってことね。

バイオジェニックス

にゅうさん子にゅうさん子

初めて聞いた言葉かも。

博士博士

食品には一次機能である栄養機能、二次機能である風味・嗜好機能、三次機能である疾病予防などの体調調節機能があるのね。

体調調節機能には、アレルギ-低減、免疫の活性化、高血圧、糖尿病予防、先天性代謝異常予防等などの予防と回復、体調リズムの調節、老化抑制などの作用が含まれるんだ。

この体調調節機能をもった食品を機能性食品と呼び、プロバイオティクス、プレバイオティクス、バイオジェニックスの3つに分類されるんだよ。

にゅうさん子にゅうさん子

プロバイオティクスとプレバイオティクスはもう説明したよね。

博士博士

バイオジェニックスは、腸内フローラを介することなく、直接生体に作用し、免疫賦活、コレステロール低下作用、血圧降下作用、整腸作用、抗腫瘍効果、抗血栓、造血作用などの生体調節、生体防御、疾病予防・回復、老化制御などに働く食品成分で、乳酸菌体ペプチド、乳酸菌生産生理活性ペプチド、植物フラボノイド、DHA、EPA、ビタミンA・C・E、β-カロチン、CPPなどの食品成分がこれにあたるんだ。

シンバイオティクス

にゅうさん子にゅうさん子

この言葉も初めてかも

博士博士

シンバイオティクスは、プロバイオティクスとプレバイオティクス両方を含む考え方なんだよ。

プロバイオティクスは腸内菌叢バランスの改善などの作用により人体に有益に働き、プレバイオティクスは腸内有用菌の増殖を促進したり、有害菌の増殖を抑制することにより人体に有益に作用を有するものだけど、これを両方同時に摂取する事をシンバイオティクスと呼ぶんだ。

プロバイオティクスの効果

にゅうさん子にゅうさん子

では、効果について解説して

整腸作用

博士博士

便秘や下痢などの原因の多くは、大腸になんらかの理由でダメージを受け便を送り出すぜん動運動がにぶることで便が出にくくなったり、逆に下痢になったりするよね。

プロバイオティクス菌が産生する乳酸は腸内で悪玉菌を抑制するとともに、腸で吸収されると大腸を活性化する事で便秘の改善につながるんだよ。

また悪玉菌が産生する便の悪臭や臭いおならの原因となる有害ガスの発生を抑えるんだ。

抗アレルギー作用

博士博士

腸内細菌のバランスは生後一か月ほどでその人個人のバランスができるんだけど、これらの構成とアレルギーは密接にかかわっているんだ。

免疫反応は病原細菌や病原ウイルスが体内に侵入した場合に防ぎ仕組みで、アレルギーとは免疫反応が過剰に起こった状態を指すんだよ。

免疫反応が外敵である異物に対してではなく自分自身の器官・組織・細胞などに向って攻撃し炎症反応等を起こすんだ。

免疫反応では、抗原提示細胞、T細胞、B細胞が、IgG、IgAなどの抗体と微量のIgE抗体をつくり出すんだけど、アレルギー反応は、同様の免疫反応が起こし通常の免疫反応の100~10000に達するほど高濃度で抗体つくられるんだよ。

大量の抗体が表面に存在するマスト細胞と結合するとマスト細胞からヒスタミン、ロイコトリエンなどの炎症性物質が放出され、これがアレルギーの I 型反応と呼ばれこの反応によって炎症を起こすんだけど。

プロバイオティクスの場合は、まず抗原提示細胞に作用し、抗体の出現を抑え、アレルギーを抑えるんだ。

免疫の活性化

博士博士

プロバイオティクスは抗アレルギー作用に加えて免疫を活性化させる作用があってね。

プロバイオティクスをヒトが経口的に摂取した場合、免疫細胞であるマクロファージや好中球に作用し、免疫系の自然免疫の活性化が行なわれるんだよ。

感染予防

博士博士


腸内細菌はお互いに栄養を奪い合ったり、自ら産生する物質で苦手な細菌の増殖を抑えたり排除する働きがあるんだ。

コレステロールの調整

博士博士

プロバイオティクス菌には、コレステロールの生成や吸収を抑制したり、コレステロールを低下させる働きをする種類があるんだよ。