プロピオン酸とは、単体では融点 −21 °Cで沸点 141 °C の無色の液体で、不快な臭気を発する酸です。

水、エタノール、クロロホルム、エーテルなどに溶けやすく、語源は最初の脂肪酸という意味で、油脂の加水分解により得られる脂肪酸のうち、最も炭素数の少ないものです。

乳製品の製造で使用されるスターターとして古来より利用されてきたプロピオン酸菌が産生するビフィズス菌の増殖促進物質で極微量でビフィズス菌の増殖を促進します。

プロピオン酸菌のホエイ発酵物を人間が、一定期間(1~2週間)連続して食べると、糞便中のビフィズス菌数が増加することがわかっています。

便秘改善に有効なビフィズス菌を増やすことから腹部膨満等の不快な症状を伴わずに便秘傾向者の排便回数を増加させる作用があります。

オリゴ糖のようにビフィズス菌のエネルギー源として作用するわけではなく、炭水化物の代謝過程において生成するNADHを効率的にNADに再生する際の伝達物質として作用するとされます。

ほ乳類の大腸では腸内細菌が食物繊維のセルロースを発酵し、プロピオン酸などの短鎖脂肪酸を生成し草食性動物のエネルギー源となっています。

セルロースを分解するバクテリアが胃の中で糖を揮発性脂肪酸にするのでプロピオン酸からの糖新生は重要な代謝です。

プロピオン酸生産菌はビタミンB12を生産する菌で、草食動物はこれらの菌からビタミンB12を摂取しています。

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